E.A.1 C++ プログラミング基礎

デプロイコードを読む前に、C++ の専門家になる必要はありません。まず、何度も出る小さな範囲だけ押さえます。型、関数、std::vector、参照、コンパイル、明確な出力です。
最小の推論風プログラムを動かす
Section titled “最小の推論風プログラムを動かす”demo.cpp を作成します。
#include <iostream>#include <vector>
int main() { std::vector<float> logits = {1.2f, 0.3f, 2.1f}; int best_index = 0;
for (int i = 1; i < static_cast<int>(logits.size()); ++i) { if (logits[i] > logits[best_index]) { best_index = i; } }
std::cout << "best_class=" << best_index << "\n"; std::cout << "score=" << logits[best_index] << "\n"; return 0;}実行します。
c++ -std=c++17 demo.cpp -o demo./demo期待される出力:
best_class=2score=2.1注目するところ
Section titled “注目するところ”| C++ の要素 | デプロイでの意味 |
|---|---|
std::vector<float> | tensor に近いシンプルなコンテナ |
明示的な float / int | コンパイラが型を知る必要がある |
static_cast<int>(...) | 型変換を意図的に行う |
| コンパイルしてから実行 | デプロイではスクリプトだけでなくバイナリを作ることが多い |
| 出力を表示する | デプロイテストには再現できる証拠が必要 |
デプロイコードとして読む
Section titled “デプロイコードとして読む”推論 runtime やデプロイコードで C++ を見たら、まず 3 つを確認します。
- データコンテナ:何の形、何の値型を運んでいるか。ここでは小さな
std::vector<float>ですが、本番では tensor buffer かもしれません。 - コードと証拠の境界:コンパイルできることはコードの妥当性、安定した出力は実行経路が通ったことを示します。
- 失敗点:結果が違うときは、入力値、index logic、型変換、最後の出力を先に見ます。いきなり全体を書き換えないでください。
この例の目的は C++ を全部教えることではありません。入力を見えるようにし、判断ルールを見えるようにし、他の人が再実行できる出力を残す習慣を作ることです。
少し変えてみる
Section titled “少し変えてみる”logits を次のように変えます。
std::vector<float> logits = {3.4f, 0.3f, 2.1f};もう一度実行すると、best_class は 0 になるはずです。
操作例と確認ポイント
変更後は 3.4、0.3、2.1 を比較するので、最大値はインデックス 0 にあります。そのため出力されるクラスは 0 になります。大事なのは「数値が大きい」だけでなく、この推論補助コードが logit ベクトルを走査し、最大値の位置を返していることです。
残す証拠は次の通りです。
- コンパイルコマンドが成功する。
- 出力が
best_class=0に変わる。 std::vector<float>が小さな tensor またはモデル出力配列の代わりになっていると説明できる。
このページを終えたら、この証拠カードを残します。
- デプロイ先
- ローカル推論、エッジデバイス、モデルサーバー、または最適化実験
- 成果物
- C++ スニペット、ベンチマーク、model artifact、serving 設定、または deployment メモ
- 指標
- レイテンシ、メモリ、スループット、モデルサイズ、accuracy 低下、または信頼性
- 失敗確認
- ABI/ビルドの問題、ハードウェア不一致、量子化損失、または配信ボトルネック
- 期待される成果
- 理論メモだけでなく、再現可能なデプロイまたは最適化の証拠
合格チェック
Section titled “合格チェック”ファイルをコンパイルでき、入力値を変え、なぜ選ばれるクラスが変わったのか説明でき、推論プログラムで std::vector<float> が何を表すか言えれば合格です。